この資料は Rust 製のコマンドラインツール zoxide について紹介するものです。
Rustの環境構築やツールのインストール方法については以下を参照してください。
Zoxide は、z と autojump に触発された、よりスマートな cd コマンドです。
頻繁に使うディレクトリを記憶するので、ほんの数回のキーストロー クでそのディレクトリに「ジャンプ」することができます。 zoxide はすべての主要なシェルで動作します。
GitHub - ajeetdsouza/zoxide: A smarter cd command. Supports all major shells.
zoxide をインストールしたあろ、シェルの設定ファイルに以下を追加します。
eval "$(zoxide init zsh)". # ZSHの場合
シェルを再起動するか設定ファイルを読み直すと z
コマンドを使用できるようになります。
zoxide init
では次のオプションを使用することができます。
—cmd
z と zi コマンドの接頭辞を変更します。
--cmd j
は、コマンドを (j, ji) に変更します。
--cmd cd
は cd コマンドを置き換えます (Nushell / POSIX シェルでは動きません)。
--hook <HOOK>
zoxide がディレクトリのスコアを増加させる頻度を変更します。
HOOKは次のものを与えることができます。
Hook | 説明 |
---|---|
none | なにもしない |
prompt | すべてのシェルプロンプトで |
pwd | ディレクトリが変更されるたびに |
—no-cmd
zoxide が z と zi コマンドを定義しないようにします。
これらの関数は、再定義することを選択した場合でも、 __zoxide_z
および __zoxide_zi
としてシェルで利用することができます。
環境変数は、設定に使用することができます。これらはzoxide initが呼ばれる前に設定されている必要があります。
ZO_DATA_DIR
データベースを格納するディレクトリを指定します。
デフォルト値はOSによって異なります。
OS | パス | 設定例 |
---|---|---|
Linux / BSD | $XDG_DATA_HOME | |
$HOME/.local/share | /home/alice/.local/share | |
macOS | $HOME/Library/Application Support | /Users/Alice/Library/Application Support |
Windows | %LOCALAPPDATA% | C:\Users\Alice\AppData\Local |