はじめに

この資料は Rust 製のコマンドラインツール tere について紹介するものです。

Rustの環境構築やツールのインストール方法については以下を参照してください

Rust開発環境を整える

tere について

クロスプラットフォームで動作するターミナルファイルブラウザです。tere は、ディレクトリに効率的に移動するための TUI を提供し、終了時にそのフォルダのパスを表示するシンプルなツールです。出力されたディレクトリに cd するようにシェルを設定すれば、ファイルシステム内を非常に速く移動することができます。

コマンド名の tere は"こんにちは"という意味のエストニア語に由来しています。

GitHub - mgunyho/tere: Terminal file explorer

デモ

https://github.com/mgunyho/tere/raw/master/demo/tere-demo-2022-07-10-2027-e2-O3.gif

実際には、tere はファイルマネージャではないので、ディレクトリの作成、名前変更、削除はできません。tere ができることは、ディレクトリの参照だけです。しかし、このため、tereは最小限のシンプルさで、使い方の一目瞭然です。ファイルシステムのナビゲーションは効率的で、できるだけ少ないキーストロークで済むようにすべきです。多くのGUIファイルマネージャに見られるタイプアヘッドサーチ(先行入力検索)機能は、tereの大きなインスピレーションの源です。

設定

tere をディレクトリの移動のために使うには、まずインストールし、tere が終了するときに出力するフォルダに cd するようシェルを設定する必要があります。

function Invoke-Tere() {
    $result = . (Get-Command -CommandType Application tere) $args
    if ($result) {
        Set-Location $result
    }
}
Set-Alias tere Invoke-Tere

使用方法

基本的なナビゲーション