この資料は Rust 製のコマンドラインツール rng-rename について紹介するものです。
Rustの環境構築やツールのインストール方法については以下を参照してください
rng-renameは、ファイル名をランダムに生成される文字列に変更するCLIツールです。このツールはデータ分析や機械学習などの領域で便利です。データサイエンティストは、解析の前にデータセットをランダム化したいときがあります。しかし、ファイル名に依存した処理系の場合では、何度やっても同じ順序になってしまいます。こうしたときに、このツールは非常に有益です。
GitHub - cyqsimon/rng-rename: Rename files to randomly generated strings.
rng-rename [OPTIONS] <FILES>...
rng-rename [OPTIONS] [FILES]... <COMMAND>
-h
, —help
ヘルプ情報を表示する
-V
, —version
バージョン情報を表示する
-c
, --confirm
<MODE>
ファイル名の変更操作を行う前のユーザー確認を制御する
使用可能な値:
none
: 確認を省略batch
:一度に複数の確認を行うeach
:個別に確認を行う—confirm-batch <SIZE>
一括で確認するファイル数を指定する
—confirm=batch
のときのみ有効
0
を設定すると、一度にすべてのファイルを確認する
(大量のファイルを処理する場合は、望ましくない場合がることに注意)
デフォルト:10
-d
, -dry-run
実際にファイル名の変更操作を実行せずに、何が起こるかをプレビューする
-x
, --ext-mode
<MODE>
オリジナルのファイル名の拡張子の扱い方を指定する
指定可能な値:
オリジナルのファイル名が tarball.tar.xz
としたとき、このオプションは次の拡張子を設定する
keep-all
:tar.xz
keep-last
:xz
static
:—static-ext
で与えた文字列discard
:なしデフォルト:keep-last
--static-ext <EXT>
—ext-mode=static
のときに使用する
変更後のファイルの拡張子を、先頭のドットを除いて指定する
ファイル名として安全でない文字は削除される
-e , —error-handling-mode <MODE> エラーが発生したときの対処法を指示する 例:ファイルが存在しない)。 指定可能な値:
—force-generation-strategy <STRAT>
特定のランダムなファイル名の生成方法を強制的に使用する
パフォーマンスをテストするためのフラグ
このツールの保守目的以外では指定不要
指定可能な値:on-demand
, match
-l
, --length
<LEN>
各ファイル名に使用するランダム文字列の長さを指示する
静的なプレフィックスとサフィックス(指定されている場合)およびファイル拡張子は、この値には含まれません。文字セットと長さの組み合わせが、すべての入力ファイルをカバーするのに十分な順列を持たない場合、プログラムは何もせず、すぐに失敗して停止します。
デフォルト:8