はじめに

この資料は Rust 製のコマンドラインツール parallel-sh について紹介するものです。

Rustの環境構築やツールのインストール方法については以下を参照してください

Rust開発環境を整える

parallel-sh について

parallel-shは、「並列処理でないはずのコマンドラインタスク」を並列化するRust Parallelに大きくインスパイアされてたCLIツールです。しかし、parallel-sh は GNU Parallel の全機能を再現しようとするのではなく、単にプラットフォームのシェル（Unixシステムでは　”sh -c”、Windowsでは”powershell.exe -c”）で（コマンドの）行を別々のスレッドで実行します。

GitHub - thyrc/parallel-sh: Execute commands in parallel

parallel-sh でできること

• 各子プロセスの出力（stdoutとstderr）は保存され、子プロセスが終了した後にのみ印刷されます。
• 簡単なロギングといくつかのランタイムメトリック（-vまたは--vvを介して）利用可能です。
• 簡単にカスタマイズできます クレート全体は300行未満の小さなコード（コマンドライン引数の解析は25％程度）であり、より複雑な要件を満たすために簡単にカスタマイズができます。

parallel-shでできないこと

• 置換文字列（例：'{}'）や入力トークンがありません。 コマンドは、引数、ファイル、または標準入力から指示されたとおりに実行されます。
• コマンドソースが保持されることはありません。引数は優先的に処理されます。
• ARGSが見つかった場合、—file オプションとstdinは無視されます。 もし --file オプションが提供された場合、stdin上のものは無視されます。 コマンド引数がなく、'-file'オプションが見つからない場合のみ、stdin上のすべての行が実行するコマンドとして扱われる。
• --pipe オプションはありません。 stdinは親から継承されず、子プロセスがstdinストリームから読み込もうとすると、ストリームは直ちに閉じられます。

これらの機能が並列化ツールの一部として必要な場合は、GNU Parallel や Rust Parallel を調べてください。

使用方法

parallel-sh [OPTIONS] [clijobs]...

オプション