Linux では、$HOME/.bashrc
などのように、ドット(.
)から始まるファイルが設定ファイルとして使用されます。これらのファイルはいわゆる隠しファイルとなり、デフォルトでは ls などの操作では表示されないなどすっきりとした仕組みになっています。こうした設定ファイルはドットファイルと呼ばれることもあります。
ドットファイルを管理することについては、多くのエンジニアが苦労しているのが実情です。この資料では、Rustで実装された dotfiles を効率よく一元管理するためのツールを紹介しています。
次の基準で選定しています。
Rustの環境構築やツールのインストール方法については以下を参照してください
シェルなどいろいろなツールの設定ファイルをカスタマイズすればするほど、マシンやユーザなどの作業環境が変わったときに、非常にストレスが溜まってしまいます。近年クラウド上でマシンを用意することが多くなり、ますますこうした、面倒な作業が発生する機会が増えてきています。こうした問題に対応するため、それぞれのドットファイルを $HOME/.dotfiles
のようにGitで管理したディレクトリから、本来の設定ファイルの場所にシンボリックリンクやコピーを行う dotfiles と呼ばれる管理方法があります。
この利点としては:
しかし、次のような悩ましい問題もあります。